HAH3DR シリーズ
HAH3DRは、xEVに搭載される車載用高電圧トラクション・インバーター用の三相電流センサーです。
xEV車載用トラクション・インバーター[HAH3DR]について
HAH3DR 製品紹介ページ
レム電流センサー
オープンループホールベース電流センサーは、センサースロットに挿入されたバスバーに流れる一次電流によって発生する磁界を測定し、一次電流に比例したガルバニック絶縁された出力を提供します。このセンサーは、双方向のDCおよびAC電流を測定することができ、出力は-IPNで0.5V、0Aで2.5V、+IPNで4.5Vとなっています。レシオメトリック出力により、電流センサーはADC(Analog to Digital Converter)と同じ電源を共有することができ、基準の不一致による信号変換時の誤差を防ぐことができます。
LEMが設計した磁気コアをLEM独自のASICで厳密に制御して組み立て校正することで、低オフセット・優れたリニアリティ・温度や寿命に左右されない高い精度を実現しています。
HAH3DRシリーズ
HAH3DRシリーズは、モーター制御アプリケーションに必要な高速応答性、高帯域幅、高dV/dtレベルへの耐性を実現するように設計されています。
センサーのメカニカルな統合がコンパクトなアセンブリの核心であるため、LEM社は以下の2つの異なるデザインを開発しました。
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HAH3DR S07/SPxは、Infineon HybridpackTM Driveなどのインバータモジュール内に収まるように設計されており、ゲートドライバ基板に圧入して接続します。
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HAH3DRのS0xバージョンは、太いバスバーにフィットするように設計されており、ケーブルコネクタ付きで提供されています。S0xバージョンは電流センサーがインバータモジュールから離れた場所に設置したいソリューションをお探しのお客様にお勧めです。
機能とアプリケーション
- 開ループホール効果電流センサ
- 双方向のAC/DC電流の測定が可能
- ガルバニック絶縁
- レシオメトリック出力
- 最大1200A (1500Aは現在開発中)
- 高精度、高リニアリティ、低いオフセットを温度と寿命に応じて実現
- 高速応答性、高帯域幅
- 優れたクロストークイミュニティ
- 高dV/dtに対する耐久性
- IGBTとSiCのインバータパワーモジュール用のコンパクトなフットプリントを実現
- 多彩な実装方法
- 車載規格取得済み
- トラクション・インバータ用
- ISO 26262の安全関連アプリケーションに適応する品質管理された製品
IGBTとSICインバーターモジュール用HAH3DR S07のご紹介
HAH3DR S07/SPxは、リードピッチ、バスバー開口部、取り付け穴、パッケージの高さ、ゲートドライバ基板へのプレスフィット接続など、InfinineonのHybridpackTM Driveパッケージなどの標準的なインバータモジュールにぴったりとフィットするように設計されており、ピン・トゥ・ピンの互換性があります
HAH3DR S07は取り付け条件に応じてさまざまなバーションを用意しております。